ゲーム理論とビジネス
2016/07/12
みなさまお久しぶりです、MerKneedes(メルニーデス)です。
前回のブログは交渉の場のお話でしたが、「交渉」って結構大切なスキルです。
交渉に役立つ知識が「ゲーム理論」です。
今日は、少しだけゲーム理論のお話を・・・。
ゲーム理論で一番有名なのが「囚人のジレンマ」という例です。
例えばMerKneedesとベンツ君が何か犯罪を起こして逮捕され、おまわりさんに追及されているとしましょう。おまわりさんはMerKneedesに言います。
・MerKneedesが自白してベンツ君が黙秘したら、MerKneedesは無罪放免、ベンツ君は懲役15年。
・ベンツ君が自白してMerKneedesが黙秘したら、ベンツ君は無罪放免、MerKneedesは懲役15年。
・両方とも自白したら懲役10年。
・両方とも黙秘したら懲役5年。
おまわりさんはベンツ君にも同じことを言います。囚人二人が相談することは許されていません。
さあどうする?
ゲーム理論ではこの状況を利得表にして考えます。
ベンツ君・自白する | ベンツ君・黙秘する | |
---|---|---|
私・自白する | 10年, 10年 | 0年, 15年 |
私・黙秘する | 15年, 0年 | 5年, 5年 |
表の年数は、その選択をしたときの刑期(左=私, 右=ベンツ君)です。
ゲーム理論的には「両方とも黙秘」が全体的に一番。
でも、両方黙秘なら懲役5年なのに、相手が自分を裏切って自白したら相手は無罪で自分は懲役15年になってしまいます。
上記の場合、私にもベンツ君にも最も良い結論は相手を裏切って自白することしかありません。
自分だけではなく、お互いの損得を考えた時に一番利益が高くなる選択をしている状態がナッシュ均衡です。
最良である0年や5年の刑期もあるのに、それを選択できないからジレンマと呼ばれます。
こうした人間の利得が絡んだ心理や行動を学ぶと、ビジネスの商談でも役立ちます。
ゲーム理論関連の本もたくさん出ています(お写真には関係ない本も入っていますが)。
暑い日は静かに読書も良いですヨ。
ちなみにMerKneedesはこんな面倒な数学的なことを考えたくないおじさまのために、ミニスカートとハイヒールをはいて交渉に臨んでいます♪